FROZEN考察ブログ

映画FROZEN(アナと雪の女王)の考察ブログ

FROZEN2予想 エルサの正体と姉妹の結末

【注意】この記事はFROZEN2のネタバレ、予想を含みます。また、予想は個人的なものですのでご理解下さい。

 

 

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ふたつの「歌」について

 

こちらのツイートを見て、私はある仮説を立てました。

 

 

以前からFROZEN2には「エルサにしか聞こえない歌声」が登場すること、また「アナと雪の女王2 アナ、エルサとしんぴの川」という本から「イデュナの子守唄」についての情報はありました。

 

おそらくこの二つは別のものであり、先程紹介したツイートの歌声は「エルサにしか聞こえない歌声」と思われます。

そう考える理由は、歌声の後に「Is somebody calling my name?(誰か私の名前を呼んでる?)」というエルサのセリフが入っているからです。

また映像の「歌声」を聴く限り、歌詞はなく音階のみのようですが、イデュナの子守歌には以下の歌詞があるようなので、この二つは違うものである・・・というよりも、私はこの歌声はエルサを呼ぶための「ヨイク」であると考えています。

 

「アナ、エルサとしんぴの川」原題 Anna,Elsa and the Secret River

「どこかに流れる、神秘の川。
白い川は、過去の秘密を、すべて知っている」

エルサとアナが幼いころに、お母さんが歌ってくれた子守唄。

白く輝く、魔法の川。果たしてこの川は、本当に実在するもの??

小さなアナとエルサは、エルサがなぜ魔法を使えるのかの答えをみつけるために、

こっそり城から抜け出し、その川を探しに、魔法の森に入ったのだが・・・

はたして二人は、神秘の川を、みつけられるのかしら?

honto.jp

この「イデュナの子守唄」についてはD23expo2019でも触れられたようです。

D23expo2019のFROZEN2情報についてはこちらの記事が詳しく書かれていますので是非ご参照ください。


ikyosuke.hatenablog.com

 

 「エルサにだけ聞こえる歌声」-エルサの「正体」とは-

ヨイクとは、サーミのシャーマンであるノアイデが精霊界との交信を行うための歌唱法であり、ブロードウェイ版のFROZENでは、イデュナがヨイクを唱えトロールをアレンデール城まで呼び出しています。

基本的にヨイクには現代の私たちが考えるような「歌詞」はなく、その音や音階そのものが情報を含んだ一種の言葉であると思われます。

 

ブロードウェイ版FROZENについてはこちらの記事をご参照ください。ヨイクやイデュナの出身、トロールについてなど説明がなされています。


ikyosuke.hatenablog.com

 

ツイートの動画に収録されている「歌」は、美しい音階の呪文のように聞こえます。

ヨイクに「呼ばれる」のはトロールのような「精霊」であり、少なくともFROZENの中でヨイクに「人間」が呼び出されることはありません。

つまり「エルサにだけに聞こえる歌声」がヨイクであるとするならば、

エルサの正体は人ではないということになります。

歌声は私たち視聴者には音階にしか聞こえませんが、エルサ本人は「名前を呼ばれた」と感じているようです。

また「Into the Unknown」という歌の中でも「自分はここに属していないのかもしれない」という感覚をエルサが抱いていることがD23で明かされました。

 

「白い川」とは何か

イデュナがエルサとアナに歌って聴かせる子守唄は「白い川」について言及するもののようです。

「アナ、エルサとしんぴの川」の作品紹介に記載のある歌詞は

 

どこかに流れる 神秘の川
白い川は 過去の秘密を すべて知っている

 

というものですが、私はこの「白い川」とは、アカシックレコードのような「記録の帯」ではないかと考えています。

エルサの役割や能力がrecord(記録を取ること)なのではないかというのは過去の記事で書きましたので、よろしければそちらもご覧下さい。


moonboat.hatenablog.com

 

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また、新たなキャラクターであるマティアス中尉は、彼の部隊と共に30年以上森の中で行方不明になっていたそうですが、身なりもきちんとしています。

「時間」というのは、ひとつポイントかもしれません。

30年前というと、アグナルとイデュナが出会った頃でしょうか。

イデュナはサーミ出身と思われますし、マティアスと会話するアナの手にはククサ(サーミの木製コップ)がありますので、あの森は北の遊牧民が暮らすエリアに近いのかもしれません。

ティザーにはサーミの少女らしき人物とアレンデールの服を着た少年が出てきましたが、あれはその頃の映像でしょうか。

私はあの少女がイデュナではないと思いますが、少女はイデュナの仲間であり、イデュナは少年を巻き上げた「風」の使い手なのではないかと思っています。

今日までに公開されているビジュアルには「風」がアナやエルサの旅路を導くかのように描かれていますが、あれはイデュナの魂のようなものなのかもしれません。

 

アレンデール兵の部隊は30年前、なぜあの森に入ったのか。

ティザーの少年が若き日のアグナルならば、彼を探しに、あるいは彼の護衛としてやって来たのでしょうか。

そしてなぜ、30年もの間森から出られないでいるのか。

アナが話している彼は本当に「現在」の人でしょうか。

また30年以上もの間「神隠し」のような状態のマティアス部隊は、トロールのことを思い起こさせます。

トロールはブロードウェイ版でHidden Folks(隠れた人々/隠された民)」と呼び名が変わり、より人間に近い姿をした精霊として登場するからです。

はたして彼らとトロールHidden Folks)には関わりがあるのか、今から楽しみですね。

 

姉妹が選ぶ結末はどんな形か

私は今までエルサとアナを、国王の父とノアイデの母を持つ「同じ条件のもとの同じ子供」というのを前提に「なぜエルサが選ばれたのか」を考えていましたが、そもそもそこが大きな間違いなのかもしれません。

エルサは最初から「こちら側に属していない存在」なのです。

 

果たして本当にエルサは「存在」しているのでしょうか。

「存在」とは、そもそもなんなのでしょうか。

もしかするとエルサは「白い記録の川の一部の現れ」であり「概念の産物」なのかもしれません。

 

王家を引き継ぐのも、ノアイデの能力を引き継ぐのも、エルサとアナ「二人いるのだから」どちらでも可能で、そのあたりの説明や説得力はどうするのだろうとずっと思っていましたが、3年という月日が経ち、アナが21歳になっているのは、ノアイデの能力で精霊であるエルサと繋がったままアナが戴冠する、ということなのかもしれません。

D23では「なぜアナがあのように生まれたのか」も判明する、と言及されたようですが、「あのように」とは一体どういう意味でしょうか。

もちろん、魔法が使えない、ということを指しているのだとは思いますが、はたしてそれだけなのでしょうか。

ひたむきにエルサを求め、どんなことがあっても離れないという、強い信念を持ったアナ。

 

When will you see yourself the way I see you?

 

これはD23で新たに公開されたアナの台詞ですが、私はこれが答えな気がします。

『 私が見るようにあなたが見る 』

エルサはアナの中に入り、二人は「いつまでも一緒に」アレンデールを導いていくのかもしれません。

エルサとアナは二人で一つなのですから。

お互いの容姿がとても近いのも、初めからそのためではないかと私は思います。

 

余談ですが、同じくD23で公開された「SOUL」のアートにもFROZEN2のシンボリックな「雪の結晶コンパス」が描かれています。

魂の世界を描き「Why am I here?(私はなぜここに存在するのか)」をテーマとした「SOUL」とFROZEN2の繋がり・・・私たちの世界がこれからどんな時代を迎えていくのか、だんだんと明るみに出てきたような気がしますね。

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「SOUL」のアート。FROZEN2のシンボルを探してみてくださいね。

 

 

筆者の考えるFROZENの世界観については、以下の関連記事もあわせてお読み頂けると幸いです。

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