FROZEN考察ブログ

映画FROZEN(アナと雪の女王)の考察ブログ

「アナと雪の女王」は「竹取物語」か

私は高校の古典の授業で「竹取物語は日本最古のUFO襲来物語です」と習いました。笑

 

古典の先生曰く、それを示す描写は

 

「天上人が地球にやって来ると、夜なのに隣の人の毛穴が見えるほど眩しく光った」

→当時あかりといえば松明程度しかなく、暗闇で人の毛穴さえ見えるほどの強烈な光源を作り出すことは地上の技術では不可能である。

「天上人は宙に浮いている」

→天上人は反重力技術を使っている。

かぐや姫は瞬時に実体を光に変えることができ、帝も本当に彼女が人間ではないのだと知る」

→テレポーテーション。

「天上人は地上人(翁のような老人も)のことを「幼き者」と呼ぶ」

→上から目線。天上人にとって地上人は知能的にか時間の感覚が違うのか「幼い」状態に見える。地上人よりは崇高な存在らしい。

「不死の薬と衣で記憶をリセット。思案も停止する」

→地球上のことは覚えていると都合が悪いらしい。

 

などいくつもあります。

たしかに「月が地球のような惑星であり、そこに住民がいる」という設定は、当時の人の発想ですがSFさながらです。これが単なる想像であるとすればすごいですよね。

それとも実際にお話の元になるような出来事があったのでしょうか。

 

私はずっと、アグナル国王の「Conceal, don’t feel.(隠さなくてはいけない、感じてもいけない)」という言い聞かせと「エルサを人目から隠す」という方針は

『エルサが“ナニカ”に見つかるのを恐れている』

からなのかもしれないと感じていました。

その一方で、アグナルはエルサに戴冠式を迎えさることにも心血を注いでおり、これは矛盾があるように見えます。

単にエルサを群衆の目から隠したいだけなら、いくらでも理由をつけて代わりにアナを戴冠させることはできるはずです。

しかしそうしないのは、それではいけない理由があるのでしょう。

どうしてもエルサを戴冠させなくてはいけない理由とは、一体なんでしょうか。

 

アナと雪の女王」は、もしかすると「竹取物語」のようなお話なのかもしれません。

エルサは天上界からやってきたか、あるいは昔、天上界からきた“ナニカ”がトロールの力を借りて地上の人の中に「隠れて」いて、エルサはそれを受け継いでいるのかもしれません。

戴冠して「地上の人」にならなければ、エルサが天上界に連れ帰られてしまうとしたら?

だから是が非でもエルサを戴冠させなくてはいけないのかもしれません。

そしてその日まで、決して“ナニカ”に見つかってはいけないし、エルサも気づいてはいけない…

 

高畑勲版のかぐや姫では、かぐや姫が「こんなところ(地上)は嫌だ、還りたい」と一瞬でも願ってしまったために、自分の正体を思い出し、同時に天上人に見つかってしまいました。

エルサも自分の力の「真実」を知りたいと真相に近づくほどに「自分自身を含む全てを失う危険を冒す」のかもしれません。

 

還るはずだったもの(エルサ)が還らず地上にあって、力を増していけば世界の均衡は崩れるかもしれませんし、エルサが「生きるはずだった人生」から逸れてしまうと、一体なにが起きるのでしょうか。


………戴冠式の日にあんなに月が近かったのは、もしかしたらこのせいかもしれませんね。

 

信じるか信じないかは、あなた次第です。笑